英語教育について

英語教育に対して、色々な取組みがなされ、勤勉な我々日本人でも根付かない理由を、どのようにしたら改善できるか考察してみました。

まず、これまでを振り返ってみると、英語を中学校から科目の1つとして学び始め、ALTなどの支援を頂きながら、大学まで学ぶカリキュラムである事が分かります。現在では、小学校から英語を導入している先進的な自治体もあります。通常の教育カリキュラムでは、英語は、国語、算数、理科、社会、体育、音楽、図工と並ぶ1科目と捉えています。

一方で、海外の人達は、何を基準に英語の上手い、下手を決めているのでしょうか。発音、文法、語彙、知識、考え方、雄弁さの順番だと私は考えます。同じように感じているからでしょう。海外経験を積んだ方々、もしくは海外出身の方々の中には、高い学費を払ってお子さんをインターナショナル・スクールへ通わせている人もいます。

国内の高校英語は、米国の高校生の日常レベルの英会話を目指しており、恐らく全国偏差値70程がTOEIC700点程に相当すると思います。米国の高校生の英語レベルは、TOEICの点数でいうと750点前後、TOEFLでいうと550点前後と感じます。また、米国大学の学生であれば入学時には、TOEICの点数でいうと900点前後、TOEFLでいうと600点前後の英語力で入学します。大学院であれば更に上です。[1]

我々は、小学校、中学校、高校で、日本語で学んだ事柄を、普段の生活でどの程度使用しているでしょうか。また、大学や大学院などで学ぶ専門用語が多い事柄は、日本語でどれ位の人々に対して理解して頂いているでしょうか。これらの質問に対する現状を調査すれば、恐らく理科、社会、音楽、図工等は、英語で学んでも殆ど変わらないでしょう。

英語を使用する国々では、国語、算数、理科、社会、体育、音楽、図工の全てを英語で学んでいます。このような状況を踏まえると、我々も小中学校の義務教育の一部を英語で学べば、国際的に通用する英語力が身に付きます。其々の科目に対して2割ずつ英語で学べば、ニッパチの法則により十分な科目履修もでき、必要な英語力も効果的に身に付くでしょう。

そして、ALTには、発音の矯正や文法の考え方を指導して頂くのが良いです。また、大学や大学院で学ぶ専門課程、わざわざ輸入して日本語訳にしている新しい分野や科目に関しても、8割を英語でそのまま学ぶという方法に切り替えた方が効果的です。上記のような教育カリキュラムを、公立学校に取り入れている街であれば、将来を考える若い子育て世代に、選ばれる街の魅力の1つになると考えています。

[1]これは、私が米国、シンガポール、オランダでの留学や勤務経験を踏まえて、どの程度なら通用するかと感じている率直な意見です。勿論、進学校であれば高校でもシェークスピアを教えているところもあります。また、米国大学の難易度や志願者のバックグランウンドに応じて求められる語学力の水準は異なります。